統合失調症×症状

統合失調症になって20kg増えた僕が思う「太る原因と現実」

統合失調症は 太るのか

統合失調症になってから、体重がどんどん増えていく――。
僕もその一人です。リスペリドンを飲み始めて、80kgだった体重は気づけば101kgに。

ネットには「食事に気をつけよう」「運動をしよう」といった情報が並んでいますが、正直、それができれば苦労しません。

なぜ太るのか?本当に努力不足なのか?
実際に病気と向き合ってきた当事者の目線から、統合失調症と体重増加のリアルな背景をお話しします。

🧠統合失調症は太るのか?

統合失調症になると太りやすいのか?
結論から言うと――太ります

僕自身もリスペリドンを毎日3mg飲んでいて、体重が80kgから101kgまで増えました。とはいえ、ドカンと急激に太るわけではなく、2年かけてじわじわと増え続けた結果です。

なぜ統合失調症で太るのか。いくつかの理由があります。

💊原因①:非定型抗精神病薬の影響

統合失調症の治療でよく処方される非定型抗精神病薬(オランザピン、クロザピン、リスペリドンなど)は、体重増加の副作用が強い薬です。

特にリスペリドンは、僕も飲んでいますが、確実に太りました。服薬によって症状は抑えられますが、同時に代謝や食欲にも影響を与えます。

🍽原因②:早食いになってしまう

統合失調症の症状のひとつに、焦燥感があります。常に何かに急かされるような感覚があり、自然と早食いになってしまいます。

「ゆっくり食べよう」と思っても、気づけばまた急いで食べている。僕も家族に指摘されて治そうとしますが、食事のたびに元に戻ってしまいます。

🛋原因③:活動性の低下

薬の鎮静効果により、体を動かすのがしんどくなります。「今日は散歩しよう」と思っても、体が言うことを聞かない。

調子のいい日だけしか歩けず、結果的に家にこもりがちになります。最近では足がポキポキ鳴るようになって、運動不足を実感しています。

ただ、車でのドライブは好きです。歩くのは億劫でも、座って運転するのは不思議とできるんです。

🔥原因④:代謝の低下

これはもう仕方ない副作用です。薬の影響で代謝が落ちて、太りやすくなります。

正直、「痩せるか、症状を抑えるか」と言われたら、僕は症状の緩和を選びます。それほど統合失調症はつらい病気です。最近は「太ってもしょうがない」と、自分を納得させる努力をしています。

🧪ネット上の「対処法」への疑問

ネットには「太らないための対処法」がたくさん書かれています。でも、当事者として感じるのは――そんな簡単じゃないということです。

💊薬の見直し?

「太らない薬に変えましょう」と書いてある記事もありますが、それは非現実的です。
薬を決めるまでに何度も試して、体調を崩してきた経験があります。薬の効果を確認するだけでも1ヶ月以上かかりますし、合う薬を見つけるのは本当に大変です。


🥗バランスの良い食事?

「バランスの取れた食事を」と言われても、甘いものに手が伸びるんです。副作用の空腹感や、ストレスの影響で我慢がききません。
寛解に近い人ならまだしも、症状が強い状態では難しいと思います。


🚶‍♂️運動しよう?

「ウォーキングがいい」とも言われますが、やる気が出ないんです。
僕も自転車を買いましたが、結局一度も乗っていません。外に出ることはできても、帰りのことを考えると気が重くなってしまいます。


⏰生活リズムの見直し?

これは唯一、僕が守れていることです。朝4時に起きて、夜8時には寝る。
それだけでも心身の安定につながっている気がします。生活リズムの安定が、症状の安定にもつながると実感しています。

📝まとめ:痩せるよりも、まずは心を守ろう

統合失調症の治療は、心を守ることが最優先です。もちろん健康管理も大切ですが、「太ること=悪」と決めつけると、かえって自分を責めてしまいます。

僕自身、「太ったってしょうがない」と割り切るようにしています。いつか余裕ができたら、少しずつ見直していければいい。
今はそれで十分だと思っています。