はじめに
SNSを見ていると、なんだか自分だけが置いていかれているような気持ちになります。
キラキラした日常、ブランド物、旅行、成功体験……
「それに比べて、自分は…」と思ったとき、悔しさが込み上げてきました。
僕だって頑張ってきた。
努力してきた。
でも、現実は追いつけない。
それがただただ、悔しかったんです。
豊かさに疲れていた
今の時代は情報があふれていて、見たくなくても、お金持ちや成功者の生活が目に入ってきます。
気づかないうちに、自分の“足りなさ”ばかりを見て、落ち込んでしまう。
僕は統合失調症と診断され、今はA型作業所に通って生活しています。
今でも食事はできるし、家もあるし、生活が大きく変わったわけじゃない。
でも、「昔の自分と比べると、どうしても価値が下がったような気がしてしまう」。
それが悔しくて、苦しかったです。
明治時代と比べて、今は“生きやすい奇跡の時代”かもしれない
でも、ふと立ち止まって考えたとき、こんなふうに思いました。
「明治時代の人たちは、戦争や飢え、病気で毎日のように命を落としていた。
医療も福祉もなく、“弱い人”は生き延びることすら難しかった。
それに比べて、僕が今日こうして生きていられるというだけで、実はものすごく幸運なことなんじゃないか?」
もし明治の時代に生まれていたら、統合失調症という病名さえなく、
「変な人」として差別され、孤立し、誰にも理解されずに終わっていたかもしれない。
でも今は、作業所もある、制度もある、少ないながらも支援もある。
「生き延びられる選択肢がある」ということ自体が、すでに恵まれている。
そう思うようになってから、少しずつ心の見え方が変わっていきました。
僕の“心を整える”日常アイテムたち
ここでは、そんな僕が使っている「心を整えるための道具たち」を紹介します。
どれも無理せず続けられるもので、比べない暮らしにぴったりでした。
① 散歩中に聴く「フェルミ漫画大学」(YouTubeプレミアム)
僕は毎日、散歩しながらYouTubeで「フェルミ漫画大学」を聴いています。
内容は面白いし、BGMが歩幅に合っていて、自分のリズムを取り戻す感じがします。
広告なしで快適に聴けるので、YouTubeプレミアムを使っています。
② 知識を積み重ねる“静かな幸福感”(Kindle Unlimited)
お金がなくても、学びたい気持ちはある。
知識は、誰にも奪われない財産です。
Kindle Unlimitedなら月額で本が読み放題。
精神疾患や脳、心理学の本を読むのが今の楽しみです。
③ 衝動買いを防ぐ「デビットカード」
統合失調症になってから、衝動買いが止まらなくなったことがありました。
クレジットカードだと「今すぐ買える安心感」が逆に危険で、気づけば請求が膨らんでいることも…。
そこで使い始めたのが、デビットカードです。
銀行口座と直結していて、**「残高がある分だけしか使えない」**から、買いすぎ防止にちょうどいい。
特に、ネットショッピングの時に便利で安心。クレカみたいに後払いじゃないので、精神的にも落ち着いて使えます。
「比べない」という選択
昔の僕は、何者かにならなきゃ、と思っていました。
でも今は、“今あるものを見つめること”が自分にとっての幸福につながると感じています。
もしあなたも、比べることで苦しくなっているなら、
ほんの少しでも、自分自身を労わる時間を持ってみてください。
きっとそこに、静かで優しい幸せが眠っているはずです。
まとめ
- SNSで感じる「自分の足りなさ」に疲れたら、立ち止まっていい
- 明治の時代と比べたら、今は“生き延びるチャンスがある時代”
- 小さな工夫で、心を整えることはできる
→ 本文で紹介したアイテムも、無理のない範囲でぜひ試してみてください。